分析機器の名前や測定原理が分からなくても大丈夫です。まずは「何を知りたいか」「測定できる形に試料を準備できるか」「結果をどの条件で判断するか」の順に考えます。
1. 分析目的を決める
「何が入っている?」は定性、「どれくらい入っている?」は定量の問いです。成分が同じでも、必要な精度や検出限界で方法が変わることがあります。
2. 試料を確認する
液体・固体・粉末・気体などの状態、主成分、量、危険性、測定後に残す必要があるかを確認します。適切な前処理を選ばないと目的成分が失われる場合があります。
3. 標準物質とブランクを知る
標準物質は、成分の確認や濃度の比較の基準になるものです。ブランクは、試料由来でない信号を把握するために使うことがあります。目的に応じた測定法では欠かせません。
4. 検量線と定量の考え方
濃度が分かっている標準液から信号との関係を求める方法があります。ただし、測定条件・濃度範囲・試料成分の影響などの確認が必要で、全ての装置が同じ方法で定量するわけではありません。
5. 検出限界と定量限界
「検出できた」と「信頼できる量として測れた」は違う場合があります。検出・定量できる範囲は装置名だけでは決まりません。
6. 結果をどう読むか
クロマトグラム、スペクトル、画像、熱分析曲線などは、それぞれ得られる物理量が異なります。数値やピークの意味と解釈条件を確認してから判断してください。
7. 安全と記録
溶媒やガス、高電圧、高温、レーザー、X線など、使用する装置固有の危険があります。メーカーの取扱説明書・SDS・職場の手順を優先し、試料・分析条件・装置状態・結果を記録します。
次に確認したい内容に合わせて、分析目的から探す、試料の状態から探す、測定の困りごとから探すへ進めます。