測定結果が思った通りにならないときは、試料・前処理・標準物質・装置・解析条件を分けて確認します。現象だけで原因は特定できないため、測定ログと公式マニュアルに基づいて切り分けます。
困りごと別の確認ポイント
| よくある現象 | 最初に整理すること |
|---|---|
| ピークが出ない・弱い | 成分が適切に導入されているか、検出器と感度が適切か、標準液と比較できるか |
| ピークが重なる | 保持条件・カラム・試料の複雑さ・検出法を確認する |
| ノイズやベースライン変動 | ブランク、溶媒、環境、送液・電源・検出器の安定性を調べる |
| 繰り返すと値が違う | 試料の均一性、採取量、希釈、注入、校正、温度などを切り分ける |
| 試料が測れない | 装置の適用範囲、前処理の可否、検出器の選択性、安全条件を見直す |
判断を誤らないために
「検出されない=含まれない」「保持時間が同じ=同一物質」「見えた元素が試料全体の組成」という判断は、条件によって誤りになります。ブランク・標準物質・検出限界・測定領域の確認が必要です。
安全に関わる異常
異常圧力、漏えい、排気不良、高電圧など安全上の異常がある場合は、原因推定より先に職場の手順とメーカーの取扱説明書に従ってください。独自の分解・復旧手順は掲載しません。
測定値の解釈に迷った場合は、初めての分析機器ガイドでブランク・検量線・検出限界の基礎を確認できます。試料の状態や前処理が原因になり得る場合は、試料の状態から探すも参考になります。個別装置の詳しい対処法は、内容を検証した機器記事から順次案内します。